Fantaisie Merveilleuse

グラミーを生で見ることができなかったので
いまほど気になる結果をチェックし、気になるライヴパフォーマンスを見て
さすがエンターテインメント王国はすごいなぁ。。と若干口ぽかんになりつつ

1984年のグラミーで、クインシーの横でブルーのきらきら衣装を着たマイケルが
腕いっぱいにトロフィー持ってる姿をふと思い出すのでした

*****

さて、久しぶりのブログとなりました

先月あったいろいろなライヴを振り返りたい気持ちはあるのですが、
だらだらと長くなるかと思いますので、リアルタイムで投稿していた
FacebookやTwitter, Instagramなどから何か感じていただけたら嬉しいです


ちょっと文章を書きたくなったのは
昨日、リニューアルをしたばかりの東京都庭園美術館に行ってきたから、です


去年のライヴで衣装担当をしてくれたテキスタイルデザイナーの権瓶千尋と、
何年か前に(大学生のころだったかな)遊びに行ったのが、おそらく最後

その時はあたたかくて、庭園の芝生でふたりでねっころがりながら
好きなことや未来のこととか、永遠とお喋りをしていたことを鮮明に覚えていて
官邸の中は様子は、いまとなってはわたしの記憶から色褪せていました

それから、幾度か行きたいと思ってはいたものの
前を通るたびに工事をしていたので(なんと3年に渡る大規模工事だったらしい)
長いあいだ焦らされた末の、地味に待ち遠しかったリニューアルオープンでした


そんな思いは私だけはなかったらしく、
冷たい雨のなか、日曜日のお昼前から並ぶ人続出。。!


話はそれますが、
わたし何故か天気のあまりよくない日に美術館に行くのが好きで

美術館ではなくても、写真館でも博物館でも、植物館でもいいのですが

というのも、
毎年ちひろ美術館に行く誕生日前後は決まって曇ってたり雨がふりがち
でも、誕生日だし大好きな美術館に行くはで、心はかなりウキウキの状態で

いつもそんなんだから、パブロフ的な?働きなのか
空がどんよりしてたり、しとしとと音がすると、美術館に行きたくなるのです

ということでものすごく寒かったですが、ウキウキテンションで向かいました


今回のリニューアル後のめでたき一回目のエキシビションは
「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」

という、なんともハイソな感じのタイトルがついた展示(汗

まぁ、見る前の興味や知識のレベルはさほど重要ではないですから
(と常に言い聞かせながら)3時間ほどしっかりたっぷり堪能して参りました


大きな近代美術館と違い、こういった邸宅などの美術館のよいところは
天井も高くないし、カーテンなどもあるので話し声が余計に響かないことと、
心地よいタイムスリップを味わいながら作品に浸れること

今回出展されていた画家や彫刻家たちは、ふたつの世界大戦の間に活躍し、
アール・デコというジャンルを築き上げたひとたち、だそうで

そもそも古典主義さえ、ちゃんと理解していない私ではありますが
一室一室と、その時代のアーティストが作り上げた作品を見ていくうちに
なんだか音楽にも似た様なものを感じ始めました

古代のギリシャやローマの伝統的な美術にふたたび焦点をあてて
時代にふさわしい形を模索し、新たに表現の要素として取り入れる、

その意識をどの作品にもひしひしと感じたのですが

特にこの展示のメインヴィジュアルとしても使われている
ロベール・プゲオン(苗字可愛い)の "Le Serpent" (蛇)という作品を見た時

大学で履修していた「西洋美術」という授業で何枚も見せられた
あまり(私には)違いがよくわからないルネッサンスアートとは明らかに違う
なにかとても新鮮なものを感じました
(ルネッサンスアートも素晴らしいと思います。私がただ人を見分けられないだけ

これ実際は結構大きくて、畳2枚分くらいはありました





このプゲオンっていう人、私けっこう気に入ってしまったかもしれなくて
まさにクラシックな部分と新しい部分の絶妙なバランスに感動しました

描かれているものにたくさんのアレゴリーが潜んでいるのでしょうが
そんな眉間にしわを寄せながら考えて見なくても、
この鮮やかな色彩と、大胆な構図、馬の筋肉とか見ているだけで十分

もうひとつ感動したのは、みなさんの下絵の素晴らしさ

プゲオンだけでなく、たくさんのアーティストの下絵が展示されていましたが
いやぁ、これこそプロですね、というような、というかこのままでいいんじゃ?
と言えてしまえるようなものばかり

でもこれも音楽にも言えることだなぁ、なんて

やはり最終結果にすぐ飛ぶことなんてできるわけなくて
彼らが壁画を描くため何度も何度も下絵や縮図を書くように、
音楽も練習したり、音を合わせたり、試行錯誤することは大切なんですよね

というあたりまえのことを
改めて昔の偉大なる方達に作品を通じて教えてもらう、というそんな日



何も考えずに行ったからか、逆に得るものがとても多かったように思います

庭園美術館自体、アールデコを中心とした内装がとても魅力的な建物

写真が撮れないのが残念ではありますが、
帰り道にはきっと写真以上のワクワクさが心に残ると思います


ご興味ありましたらぜひ


*Chihiro*


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